日本語も使えるよ! 「Google Assistant」の iOS 版アプリ配信開始

Siri とどっちが賢いかな? 今年 5 月に Google が「Google I/O」で発表した、AI アシスタント「Google Assistant」の iOS デバイスへの移植。 発表から 3 ヶ月ほど経った今、とうとう「Google Assistant」の iOS 版が各国の App Store で配信開始しましたよ。 Google Assistant は Android 版と同じように、ボイスコマンドで iPhone にさまざまな指示ができます。 たとえば、電話をかけたり、テキストメッセージやメールを送ったり、音楽を再生できます。 リマインダーやカレンダーの設定や質問、ナビゲーションといった高度な指示も出せます。 日本語での指示もバッチリ OK。 今すぐ、誰かに話しかけるように使いだせます。

「スマートスピーカー」の機能の中核となるなど、活躍の場を広げている「AI アシスタント」。 その中でも Google Assistant や Amazon の「Alexa」は、Android スマホだけでなく iPhone でも使えるなど、その守備範囲の広さが特徴です。 一方 Apple (アップル)の Siri は iOS デバイスでは広く使えるのですが、Android OS デバイスで使えないのがネック。 この辺が改善されてほしいなぁと思ったり …。

年内にはスマートスピーカーの「Google Home」が日本に上陸する予定です。 Apple のスマートスピーカー「HomePod」も年内に英語圏で発売されるのですが、日本対応スケジュールの案内はなし。 幅広いプラットフォームで利用できることが強みの「Google Assistant」と、Apple 製品のみで使える Siri。 はたしてどちらが勝者となるのか、あるいは共存していくのかはまだまだわかりませんが、今は iPhone のアプリでも「OK, Google」ができるのを楽しんでおきましょう。 (塚本直樹、Gizmodo = 8-28-17)


富士通、携帯電話事業を売却へ 一部ブランドは維持

富士通が携帯電話事業を売却する方針を固めたことが分かった。 9 月にも入札を始める方向で調整しており、売却先候補には、欧米のファンドや中国の事業会社などが挙がりそうだ。 ただ、売却後も株式の一部は持ち続け、NTT ドコモなどに納める製品のブランドは維持する方向だ。 富士通の携帯電話の国内シェアは 5 位。スマートフォンの「arrows シリーズ」や高齢者向けの「らくらくシリーズ」などのブランドを抱える。 だが、2011 年度に約 800 万台あった販売台数は、米アップルや韓国サムスン電子、中国メーカーなどに押され、16 年度は 320 万台にまで減少していた。

富士通は携帯電話事業が大きな成長を見込めないとして、16 年 2 月に分社化し、他社との連携を模索していた。 同社は「強い独立した事業を目指して、様々な選択肢を検討している(広報)」としている。 同社は、不振が続くパソコン事業についても、世界最大手の中国レノボ・グループと提携に向けた交渉を進めている。 企業や官公庁向けの IT 関連サービスに注力し、事業の選択と集中を図って収益力を高めていく考えだ。 (asahi = 8-22-17)


Facebook と Instagram が UI 変更 視認性向上によるコミュニケーション活性化が狙い

Facebook と同社傘下の Instagram は、モバイルアプリのユーザーインターフェイス (UI) をそれぞれ変更した。 コメントをスレッド表示するなどして視認性や操作性、ナビゲーション性を高め、ユーザー間のコミュニケーションを活性化することが狙い。 iOS 用および Android 用アプリのアップデートにより、今後数週間かけて段階的に変更を反映していく。

Instagram のモバイルアプリは、投稿されたコメントがスレッド表示される。 コメント投稿時には、対象スレッドだけが表示される。 これにより、ユーザー同士によるやり取りを一目で把握し、会話の流れが追いやすくなるだろう。 Facebook のモバイルアプリに対する変更もコミュニケーションの活性化を狙ったもので、コメント表示画面とニュースフィード画面の視認性、ナビゲーション性について改善を図っている。 具体的には、以下の変更を施した。

コメント表示画面の視認性向上

何らかのコンテンツに対する各コメントに灰色のバッググラウンドを施し、見分けやすくした。

ニュースフィード画面の視認性向上

見やすさを改善するため、以下の変更を施した。 デザイン変更後のボタンとプロフィール画像の円形化は、先日実施された Twitter の UI 変更とよく似ている。

色のコントラストを高くした
リンクのプレビューを拡大した
「いいね!」、「コメントする」、「シェア」ボタンを拡大した
コンテンツおよびコメントを投稿したユーザーのプロフィール画像を丸くした

ナビゲーション性の改善

各投稿の表示画面において、UI を改善した。 具体的な変更点は以下のとおり。

リンク移行先の表示を分かりやすくした
コメント投稿者が誰なのか分かりやすくした
ニュースフィード画面へ戻るためのボタンを目立つようにした (佐藤信彦、Cnet = 8-16-17)


iPhone の新 CM 公開 残り 4 割のガラケーユーザーに向けた Apple の本音

そしてケータイ下取り価格が 6,000 円に

Apple は 8 月 11 日(金)より、日本全国の放送網にて iPhone の新 CM を流します。 おもにガラケーユーザーに向けた iPhone への機種変を喚起する内容で、もちろん日本独自の展開。 すでに YouTube にて全 3 本が公開されています。

全国の携帯ユーザーで、ガラケーを使っている人の割合は年々減少傾向にあるとはいえ、2017 年現在で依然、4 割いるといいます。 内閣府の「消費動向調査」によると従来型携帯電話(すなわちガラケー)を使用している率は 40 代か急に増え、50 代以降で過半数を超えています。 本当に通話だけでいいという人もなかにはいるかもしれませんが、50 - 60 代の多くはスマホのいろんな機能や話題が気になりつつも、何となく乗り遅れているという感じの人が多いような気がします。

Apple の新 CM は、まさにその層に向けた内容となっており、本来多機能な iPhone をシンプルかつストレートな表現でアピールしています。 ガラケーで満足している(つもりの)人物が登場し、その '本音' を語る当人そっくりなマペットとの対話で構成されています。

pple といえば、かつてはコメディアンを起用し Mac と PC の比較 CM を世界展開していた時期もありましたが、日本での評判は賛否両論でした(そもそも日本人は比較広告嫌いの質があると思います)。 本 CM はガラケーを貶める感じは一切なく、ラストの「さあ iPhone へ」に至るまで、ガラケーを使っている層に向けたメッセージとして慎重かつ大胆に本音を言ってきていると感じました。 ウチの親も、これなら理解できそうです。

なお、Apple は 8 月 11 日 - 9 月 12 日まで、通常 1,000 円で行なっているケータイ(スマホ含む)の下取り価格を 6,000 円にアップします(本気度)。 ケータイからのデータ移行や iPhone のセットアップサポートもあるので、自分の親や、まだガラケーを使っている身近な人に iPhone を勧めるにはちょうどいいタイミングかもしれませんね。 さらに Apple の直営店では、iPhone を持っている持ってないに関わらず受けられるイベントプログラムもあります。

Photo walk で iPhone の撮影機能に触れたり、BASICS で基本的な使い方を学ぶことができるので、機種変が不安な方や、もっと iPhone を使いこなしてみたいといった方は、ぜひ参加されてはいかがでしょうか(無料ですが、予約はマストです!)。 (ACCN、engadget = 8-10-17)


ソフトバンク営業益 50% 増 4 - 6 月、米携帯けん引

ソフトバンクグループが 7 日発表した 2017 年 4 - 6 月期の連結決算(国際会計基準)は本業のもうけを示す営業利益が前年同期比 50% 増の 4,792 億円となり、4 - 6 月期としては 13 年(4,001 億円)以来 4 年ぶりに最高を更新した。 米携帯子会社スプリントで新規契約数が増えたうえ、サウジアラビア政府などと立ち上げた「10 兆円ファンド」の投資先で株式評価益が膨らんだ。

売上高は 3% 増の 2 兆 1,860 億円。 国内携帯事業は傘下の格安スマートフォン「ワイモバイル」の加入比率が高まり通信料収入が減少した。 一方、スプリントは売上高が 4% 増、事業利益が 2.9 倍の 1,319 億円となり、連結業績をけん引した。 通信網の品質改善投資を進めた効果が出ているほか、割安な料金で新規顧客を獲得し、主力の後払い契約は 4 - 6 月に 8 万 8,000 件の純増となった。 コールセンターなど幅広い部門で人件費も圧縮した。

5 月に立ち上げたファンド「ソフトバンク・ビジョン・ファンド」に移管する前提で米画像処理半導体エヌビディア株の 4.9% 分を取得し、株式評価益 1,052 億円を 4 - 6 月期に計上した。 最終的なもうけを示す純利益は 55 億円と 98% 減った。 前年計上した中国・アリババ集団などの株売却益 2,042 億円がなくなったことが響いた。 18 年 3 月期通期の業績予想は開示していないが、会社側は期初時点で連結営業利益は 2 年連続で 1 兆円を超えるとの見通しを示している。 10 兆円ファンドの投資先の業績寄与については「順調なら、毎年数千億円の収益増に貢献する(孫正義会長兼社長)」とした。 (nikkei = 8-7-17)


美術館の展示案内にアプリ使用広がる 「体験」機能も

美術館や博物館の展示案内に、スマートフォンなど携帯端末の無料アプリを使う動きが広がっている。 専用機材を使う音声ガイドに比べ導入しやすく、文字や画像も使えるのがポイント。「解説」だけでない工夫をする施設もある。 東京・上野の東京国立博物館 2 階。スマホを手にイヤホンをして土偶や銅鏡の並ぶ展示室に入ると、縄文 - 古墳時代の美術の解説が聞こえてくる。 同館配信のアプリ「トーハクなび」だ。 3 月末でダウンロード数は延べ約 3 万 6,700 件に上る。 撮影可の作品をスマホで撮影し「お気に入り」登録できる機能や、画面に触れて蒔絵(まきえ)の工程や鈴の音を「体験」できる機能も収めた。

元々、常設展示に音声ガイドはなく、場所の都合で解説文も文字数が限られがちだった。 「見どころや背景を知れば理解も深まる(小林牧・博物館教育課長)」と 5 年前に始め、内容や機能を充実させてきた。 東京都現代美術館は 2015 年、メキシコの現代美術家オロスコさんの個展で実験的に導入した。 国内美術館初の個展だったため「作家の姿をイメージしやすく(加藤弘子事業推進課長)」と、オロスコさんが展示作品の卓球台で遊ぶ様子やインタビューを撮影。 来館者の居場所に応じて、メッセージや動画を自動的にスマホに届けられるようにした。 利用者アンケートでは 9 割が「また使いたい」と答えた。 (増田愛子、asahi = 8-5-17)


スマホの身、甲冑がお守り申す 伝統継承へカバー試作

侍の身を守ったよろいかぶとが、スマホを守る。「越谷甲冑」の伝統工芸技法を残そうと、埼玉県越谷市の甲冑工芸会社 3 代目がスマートフォンのカバーケース「サムライ フォン カバー」を試作中だ。 甲冑の需要が端午の節句に集中するなか、通年で売れる商品の開発は経営の安定にもつながり、業界の悲願だ。 スマホカバーを試作するのは、越谷市新川町の「甲冑工房 朝比奈」の職人、朝比奈龍さん (40)。 祖父が 1959 年に創業し、3 代目になる。

戦国武者の身を守った甲冑は、江戸の頃から子どもを守るシンボルとして飾り物になったという。 今も端午の節句に需要があるが、住宅事情や少子化が影響し「自分が子供の頃の 30 年前に比べて生産数は半分くらい」と朝比奈さんは話す。 古来の伝統を絶やさず、経営の安定や職人育成のためにも、新商品の開発は急務。 そのため、2016 年に県が実施した「伝統工芸品等新製品開発コンテスト」に参加し、最優秀賞を受けた。 同コンテストは県が指定する伝統的手工芸品が対象で、デザイナーらと意見交換し、外国人や女性、若者に受け入れられる商品作りを目指すものだ。

朝比奈さんが手がけたのが、伝統技法「威(おど)し」を活用したスマホカバーだった。 威しは、威し糸と呼ばれる正絹の糸で、アルミ製の小札(こざね)という甲冑金具を編み込む技法。 編み方や使う糸の色の違いで、さまざまな柄模様が作れる。 スマホカバーに着目したのは、伝統工芸品を手軽に手にとってもらえると思ったからだ。 スマホは今や必需品でカバーを装着している人も多い。 甲冑の感触を味わってもらい、工芸技術を後世に残したいという思いがある。

ただ、まだ「商品化に向けたテスト販売の段階で主に受注販売」という。 価格は税込みで 7,020 円。 対応機種も iPhone の一部に限られているため、商品をブラッシュアップさせながら対応機種も増やしていく予定だ。 「色の相談も受け付ける。 受注から納品まで約 1 カ月かかるが、ぜひ侍気分の感触を味わってほしい。」と朝比奈さんは話す。 問い合わせは、同工房 (048・987・9144) へ。 (春山陽一、asahi = 8-2-17)


グーグル、「Nearby Connections 2.0」 API を公開 オフラインの高帯域 PtoP 通信を実現

Google は以前、インターネット接続不要でスマートフォン間でのファイル共有を可能にすることを約束した。 そして、実際にその約束を果たそうとしている。 2017 年の「Google I/O」で先行的に披露された「Nearby Connections 2.0」 API は Wi-Fi、Bluetooth LE、およびクラシック Bluetooth 接続を利用することで、オフラインの高帯域 PtoP 通信を提供する。 今回、11.0 以降の「Google Play」サービスを搭載する全ての「Android」端末で、Nearby Connections 2.0 API の利用が可能になった。

Google は同 API の開発の過程で、The Weather Channel やゲーム開発企業の GameInsight を含む複数のパートナーと協力した。 The Weather Channel は「データの不足している地域で天気に関する緊急警報を広めるオンデマンドのメッシュネットワーク」を開発しており、GameInsight はオフラインで近くにいるプレーヤーを発見し、ゲーム全体を実行する機能を構築している。 (Xiomara Blanco、Cnet = 8-1-17)


スマホ電波で混雑予測 警視庁、隅田川花火の警備で最新手法

警視庁は 29 日夜に東京都墨田区などで開かれる隅田川花火大会の雑踏警備で、見物客が持つスマートフォン(スマホ)の電波から混雑度を予測するシステムを試験的に導入する。 狭い地域に多くの観客が集中するなど共通点が多い 2020 年の東京五輪・パラリンピックでも活用を検討する。 導入するのは綜合警備保障 (ALSOK) が開発した「歩行者移動時間推定システム」。 見物客のスマホが発する電波を路上で警戒する警察官が持つ端末で受信し、移動時間から混雑度を推定する。 混雑地点には機動隊員を多く配置し、集団の転倒事故などを防ぐ。 電波から個人は特定できないという。

暑い中で警戒にあたる警察官の負担軽減のため、新たに開発した「冷却ベスト」も導入する。 装備の下に着るベストに保冷剤を入れるポケットがあり、数時間の冷却効果がある。 現場の警察官は、会場のライブ映像を警視庁本部に送信できるウエアラブルカメラも帽子に装着する。 同庁幹部は「五輪に向けて様々な警備手法や装備を試したい」と話している。 (nikkei = 7-29-17)


レノボの折りたたみ式スマートフォン「Folio」、完成間近?

レノボの折りたたみスマートフォン「Folio」のプロトタイプが、7 月第 4 週にサンフランシスコで開催された展示会「Lenovo Tech World 2017」で展示されていました。 Folio は 2016 年の「Lenovo Tech World 2016」で初めてコンセプトモデルとして発表されましたが、製品化の予定は未定。 今も鋭意開発中とのこと。 画面を折りたたんだスマートフォンモードでは 5.5 インチ、広げてタブレットモードにすると 7.8 インチになります。 ポケットに入れて運べるスマートフォンにもなって、タブレットにもなる端末なんて、今すぐ欲しい。 折りたためるディスプレイは、長年誰もが夢見ながら未だ実現できていないアイデアのひとつ。

Microsoft のタブレット「Courier」を覚えていますか? iPad がまだ世に出ていない 2009 年に登場し、後期試作品まで開発されましたが、いつの間にかプロジェクトは消えていた折りたたみ式のタブレットデバイスです。 サムスンの 2 画面折りたたみスマートフォンは今も出る出る詐欺状態。 でも 2017 年 6 月、画面まで折りたたむノートパソコンのコンセプトを発表していたレノボは、折りたたみディスプレイ搭載デバイスへの本気度は高いと信じたい …。

iPhone の画面で挿絵入りの小説や雑誌を読むのは苦痛。 でもタスクごとに iPhone と iPad を切り替えて使うのはイヤ。 デカすぎる Plus も論外。 折りたたんだコンパクトな状態で持ち歩けて、動画を観たり本を読むときには広げて広々とした画面で楽しめるデバイスがあったら最高じゃないですか。 だからレノボの Folio には超期待してます。 アジア人ユーチューバー Kim Poh Liaw 氏が、展示されていた Folio のタッチ & トライ動画を投稿しています。 端末の操作はレノボのスタッフしか行なっていませんでしたが、端末を二つ折りにする様子がよくわかりますし、ちゃんと中身のソフトウェアも動作しているように見えます。

Folio は、Snapdragon 800 プロセッサを搭載、OS は Android 7.0 Nougat。 折りたたまれているか広げられているかに応じて、画面表示領域を自動的に再構成します。 上のデモでは、写真を撮りつつ、スマートフォンモードの背部画面で被写体の人にライブプレビューを見せていました。 2016 年よりも完成度が上がっているように見えます。 レノボから公式な製品化の発表はないものの、近い将来、折りたたみスマートフォンを手にする機会が生まれそうでとても楽しみです。 (Gizmodo = 7-26-17)


SNS の情報で避難ためらう 熊本地震 住民に調査

震度 7 を記録した昨年 4 月の熊本地震の際に、インターネットの会員制交流サイト (SNS) で情報を得た人は避難を思いとどまる傾向にあったことが、被災地住民への文部科学省の調査で 24 日分かった。 一方で、近所の人に声を掛けられたことは避難行動を後押ししていた。 九州北部の豪雨の際にも、被害状況の報告や救助要請などに SNS が使われて注目が集まった。 うまく活用すれば災害時に役に立つこともあるが、発信者や根拠が不明な情報が流れることもあり、扱いに注意が必要だ。

調査結果を分析した甲南女子大の大友章司准教授(社会心理学)は「SNS 情報が避難を促すだろうと思っていたが逆だった。 『避難しなくても大丈夫』という気持ちを後押しする情報に目がいってしまったのではないか。」と指摘。 「近所の人とのつながりが、避難をためらいがちな人の背中を押すのに重要なことが再認識できた」と話している。

調査では、どのような理由で避難行動を取ったかを尋ねた。 昨年 4 月 14 日の熊本地震の前震後に避難した人は、避難しなかった人とほぼ同数。 回答を統計的に分析すると、「SNS で情報を得たから」との理由が、避難を思いとどまらせる大きな要因になっていた。 SNS で情報を得た人は、SNS を使わなかった人より避難を思いとどまる傾向が強かった。

逆に避難を促したのは「建物の安全性に不安があったから」、「余震が怖かったから」との理由。 「近所の人に言われたから」との理由も避難を後押ししていた。 近所の声掛けは、16 日の本震でも避難を強く促していた。 調査は昨年 11 - 12 月、熊本県内 14 市町村の 18 歳以上の 7 千人にアンケートを送付。 3 千人余りが回答した。 (kyodo = 7-24-17)


Google、新セキュリティサービス「Google Play プロテクト」の提供開始

Google は現地時間 7 月 19 日より、Android 端末に危害を及ぼすアプリやマルチウェアを 24 時間監視する新セキュリティサービス「Google Play プロテクト」の提供を開始しました。 本サービスは端末上で自動的に有効となるため、設定の必要は特にありませんが、利用するには Google Play サービス 11 以降が必要です。

24 時間端末内のアプリを監視

Google Play プロテクトは、Google Play に実装されるAndroid 向けのセキュリティサービスで、Android 端末を 24 時間自動的にスキャンすることで、端末・データ・アプリの安全性を保ちます。 Google Play プロテクトは、機械学習機能を用いてストア上にある 500 億のアプリを毎日スキャンし問題のあるアプリが配信されることを事前に防ぎます。 また、端末のアプリスキャン時は、Google Play ストアでダウンロードしたアプリだけでなく、サードパーティーのストアからダウンロードしたものも対象とするので、より高いセキュリティを確保することができます。

「Find My Device」機能も追加

さらに Google は、Google Play プロテクトに iPhone の「Find My iPhone」と同じような機能「Find My Device」機能も追加しました。 端末を紛失してしまったユーザーは、別のデバイスから Google アカウントにログインすることで、端末の位置を特定できたり、端末の着信音を鳴らしたりできます。 また、端末が見つかる可能性が低い場合は、リモートで端末上の全データを削除し、情報の流出を防ぐことも可能です。

本サービスは、現地時間 7 月 19 日より開始したと見られますが、利用するには「Play Service 11」以降のバージョンが適用されている必要があります。 (iPhone Mania = 7-21-17)


インスタ映えの自分に 自撮り用 LED のペンライト

スマートフォンで「自撮り」をする際に顔を明るく照らす LED ライト「フォトジェニックライト レイミー」を、ブラザーエンタープライズ(名古屋市)が売り出した。 今年度は 5 万個の販売を目指す。 同社はブラザー工業の子会社。 レイミーはペンライト型で、無線通信のブルートゥースでスマホとつながる。 レイミーのシャッターボタンを押せば写真が撮れる。

パチンコ台などに使われるブラザーエンタープライズの照明技術を生かし、自然光に近づけた。 顔が明るくなり、料理も鮮やかに写る。 インスタグラムなど SNS で情報発信する若い女性を中心に、きれいな自撮り画像への需要が高まっているという。 実売想定価格 2,750 円(税抜き)。 問い合わせは同社 (052・824・3281) へ。 (asahi = 7-20-17)


電車の忘れ物、チャットで問い合わせ JR 西、鉄道初

JR 西日本は 19 日、忘れ物の問い合わせをインターネットの「チャット」で受け付けるサービスを 8 月 1 日から始めると発表した。 同社によると、こうしたサービスは鉄道事業者としては初めてという。 JR 西のホームページ上で、乗車日時や場所、忘れ物の種類などを選択肢から入力。 情報をもとにオペレーターがデータベースを検索し、駅などに届けられていないか利用者に伝える。

現在はメールや電話で受け付けているが、メールは速やかな回答が難しく、電話は「お客様センター」に 1 日約 1,200 件あってつながらないこともある。 同社はこのうち約 100 件はチャットで受け付けられるとみている。 来島(きじま)達夫社長は 19 日の記者会見で「不満が解消できるのではないか」と話した。 (asahi = 7-20-17)


路線図を電子基板でデザイン スマホケースが人気

きめ細かく張り巡らされた金色の線に、思わず目を奪われる。 電子機器に内蔵されているものの、普段あまり目にすることのない電子基板。 その美しさを取り入れ、関西や東京の路線図をデザインしたスマートフォンケースなどが国内外で人気を呼んでいる。 開発したのは、電光掲示板や ETC ゲートの電子基板メーカー「電子技販(大阪府吹田市)」。 「基板は計算しつくされた緻密なデザインで、だからこそ美しい」と社長の北山寛樹さん (46)。 「基板アート」と名付け、新たな商品を次々と生み出している。

きっかけは、遊び心だった。 東京での中小企業展で 2013 年 8 月、来場者を楽しませようと不良品の基板で作ったネックレスやストラップなどを並べた。 都内のセレクトショップのバイヤーの目にとまり、商品化の依頼が舞い込んだ。 北山さんが頭を悩ませていたところ、東京出張でふと見かけた鉄道の路線図が、基板設計の元になる電気が通る道を示す回路図に見えた。 「東京駅を中心に、路線図を基板でデザインしたら面白いのでは?」 (藤波優、asahi = 7-16-17)


液体使わず … 発火の心配ないスマホ電池材料、東工大発見

スマートフォンや携帯ゲーム機などに広く使われているリチウムイオン電池の次世代電池「全固体電池」の新たな材料を、東京工業大学の菅野了次教授らが発見した。 液漏れや発火事故の心配が無く、高性能化もみこめる。 実用化に近づく成果という。 大学が 14 日発表する。

リチウムイオン電池は通常、材料に「電解液」という液体を使う。 正極と負極の間にある電解液にイオンを流して電気を取り出すしくみだ。 だが、電解液は可燃性の物質を含み、発火や液漏れなどの事故の可能性があり、飛行機内への持ち込みが制限される場合もある。 そこで、液体を使わず安全性の高い全固体電池が次世代電池の有力候補として注目されている。 固体は液体よりイオンが流れにくく、電流を取り出しにくいことが課題だったが、菅野教授らは 2011 年、電解液に匹敵する性能の固体の電池材料をつくった。 ただ、高価なレアメタルであるゲルマニウムを使っていた。

今回、スズやケイ素といった安価な材料を組み合わせて焼き固めたセラミックスをつくり、室温で電解液並みの性能を持つ材料をつくることに成功。 レアメタルを使うよりコストが 3 分の 1 以下になる可能性があり、加工しやすいという。 全固体電池は安全対策を簡素化でき、軽量で高性能化することができる。 菅野教授は「全固体電池は安全性が高く、電気自動車用などに広く使える可能性がある」といっている。 (小堀龍之、asahi = 7-14-17)


「+675」から始まる不審な国際電話に注意 携帯キャリア 3 社が呼びかけ

NTT ドコモ、KDDI (au)、ソフトバンクはこのほど、「+675」から始まるパプアニューギニアからの不審な国際電話の着信が確認されているとして、注意を呼びかけている。 3 社は、着信履歴において、心当たりのない番号への折り返し電話を行わないよう、注意を喚起している。

NTT ドコモの場合、パプアニューギニアへの発信は、平日の昼間の時間帯(午前 8 時 - 午後 7 時)は 30 秒ごとに 68 円、それ以外の時間帯は 30 秒ごとに 63 円の通話料金となっている。 KDDI が au 国際電話サービスにおいてはパプアニューギニアへの発信が 30 秒ごとに 65 円、ソフトバンクの場合はパプアニューギニアへの発信が 30 秒ごとに 249 円と、いずれも通話料金が高額となる可能性がある。 (MyNavi = 7-5-17)


若年層の 7 割がテレビとスマホでニュースをダブルチェック CNET Japan 調べ

CNET Japan は 7 月 2 日、ニュースに関する意識調査の結果を発表しました。 10 代と 20 代の大多数は、ニュースに関心を持つことは重要だと思っており、まずはテレビをつけて気になるニュースを見る、次にスマホを使って詳細な情報を確認しているようです。 調査は 6 月 19 日 - 20 日にかけて、10 - 20 代の男女 2,066 名を対象に実施されています。 まず、ニュースをチェックする頻度について聞いたところ、10 代では 66.5%、20 代では 72.4% が 1 日 1 回以上チェックすると回答しました。

ニュースチェック時の媒体

ニュースチェック時の媒体は、10 代・20 代ともに「テレビ」と「スマートフォン」が圧倒的に多く、両媒体を使ってチェックする人も 10 代で 74.5%、20 代で 76.1% おり、若年層の 7 割以上がテレビとスマートフォンの両方でニュース情報を収集していることがわかります。 なお、テレビでニュースをチェックする回答した人の 66% は、「テレビをつけて気になったニュースのみを意識して見る」と答えており、なんとなくテレビを見ながら情報収集をする人が多いようです。

気になるニュースがあった際の利用サービス

一方、スマートフォンでニュースをチェックすると回答した人のうち、10 代の 69.7%、20 代の 70.8% が、気になるニュースがあった際は「Web 検索をする」と回答しており、自発的に調べようとしていることが伺えます。 若年層の多くは「テレビで気になるニュースを見つけたら、スマートフォンを使って詳細を調べる」という行動を習慣化しているようです。

次に、「スマートフォンでニュースをチェックする」と回答した人を対象に、ニュースチェック時に利用している具体的なサービス名を挙げてもらいました。 「Web 検索」と回答した人では、10 代・20 代ともに 7 割の人が「検索エンジン系(Yahoo! ニュースや Google ニュース)、3 割の人が「新聞・通信社系サイト」もしくは「まとめサイト」を利用していました。

ニュースチェック時に利用するアプリ

「SNS」と回答した人では、10 代・20 代ともに「LINE」を一番利用しており、次いで「Twitter」、「Facebook」となっています。 なお Facebook に関しては、20 代では 25.6% の人が利用していましたが、10 代は 9.9% の人しか利用しておらず、若年層の間でも 10 代と 20 代で使っている SNS が微妙に異なることがわかります。 「ニュースアプリ」と回答した人では、100 人中 42 人が「Smart News」を保有しており、次いで「グノシー(14 人)、「Yahoo! ニュース(10 人)」という結果でした。 ニュースアプリの平均保有個数は 1.33 個で、気に入ったアプリや使い勝手のいいアプリを選んで利用している人が多いようです。

若年層の大多数「ニュースに関心を持つことは重要」

最後に、「ニュースに関心を持つことは重要だと思うか」と聞いたところ、10 代の 56.4%、20 代の 53.6% が「重要」と回答しました。 反対に、「重要だと思わない」と回答した人は、10 代で 13.2%、20 代で 16.6% と少数派に留まっています。 また残りの 3 割は、ニュースは事実と違うこと・誇張されたことを報道する、個々によってニュースの重要度は変わる、という理由から「場合による」と回答しています。 (kotobaya、iPhoneMania = 7-2-17)


「060」も携帯番号に 「070」乏しく、導入準備

高市早苗総務相は 27 日の閣議後会見で、携帯電話に「060」で始まる番号を導入する準備を始めたと明らかにした。 番号は携帯各社の求めに応じ、総務省が毎年約 1 千万 - 1,500 万番号ずつ割り当てているが、「090」と「080」はすべて割り当て済みで、「070」も 2,590 万番号しか残っていないという。

060 で始まる番号は固定電話と移動電話の両方につながる「FMC」というサービスに使われていたが、2011 年に終了。 今は 9 千万ある番号が全く使われていない。 総務省はまず 060 を FMC 向けとしている省令を改正し、実際に携帯に使う時期は 070 で始まる番号の減り具合をみて決めるという。 携帯電話の番号は、99 年から現在の 11 桁になった。 契約数は当時約 5 千万件だったが、今年 3 月末時点(PHS を含む)は 1 億 6,272 万件。 携帯各社は過去に解約された番号を再利用しているため、今後新たに契約した人が 090 などの番号になることもある。 (上栗崇、asahi = 6-27-17)


ドコモ、スマホ長期利用者をポイントやサービス料金で優遇

新プランの導入検討

NTT ドコモは、スマートフォンの長期利用者向けにポイント付与やコンテンツサービス料金の優遇を組み合わせた料金プラン導入の検討に入った。 ユーザーの利用期間に応じ、優遇分を毎月ポイントとして加算する仕組みや、コンテンツサービスを安く提供するプランを検討。 利用期間に応じて通信料金から割り引く従来のやり方を変え、長期利用者にわかりやすくメリットを訴求する。

ドコモの吉沢和弘社長は、日刊工業新聞の取材に応じ「単なる通信料金の引き下げではなく、サービスや、ポイント、料金をうまく融合させて長期利用者にお得感を打ち出していきたい」と語った。 ドコモは長期利用者向けの優遇プラン「ずっとドコモ割」を提供している。 2016 年には割引額を拡大した。 同プランは利用年数に応じ月額の通信料金から自動的に割り引く。 利用年数 4 年以上から適用し、15 年以上の場合は最大 2,500 円の割り引きが受けられる。

ただ、割引が恒常的になるとユーザーが利点を感じにくい弊害がある。 このため利点を感じやすいよう、ポイントがたまる仕組みを検討する。 また、スポーツ見放題サービス「ダ・ゾーンフォードコモ」はドコモユーザーと、それ以外のユーザーでは利用料金に差がある。 これを踏まえ、例えば長期利用者向けにコンテンツサービス「d マーケット」の利用料金の割引を含んだプランを検討する。 (NewSwitch = 6-25-17)


ドコモの「Xperia XZ Premium」が「iPhone 7」を抑え、初登場 1 位

6 月 16 日に NTT ドコモが発売した「Xperia XZ Premium」が初登場でいきなり 1 位。 これで「iPhone 7」が発売以来 39 週にわたって続いていたトップの座から陥落した。

携帯電話キャリア総合ランキング TOP10 6月12日 - 6月18日
順位前回順位キャリアモデル
1NTT ドコモXperia XZ Premium SO-04J
22auiPhone 7 (128GB)
31ソフトバンクiPhone 7 (128GB)
44ソフトバンクiPhone 7 (32GB)
510ソフトバンクXperia XZ
66auiPhone 7 (32GB)
73NTT ドコモiPhone 7 (128GB)
87NTT ドコモarrows Be F-05J
9NTT ドコモGalaxy Feel SC-04J
1014Y! mobileS2

この記事は、マーケティング会社 GfK Japan 調べによる全国の家電量販店の POS データを集計し、モデル別のランキングで紹介しています。

2016 年 9 月 16 日の発売以来 39 週も続いていた、「iPhone 7」の総合ランキング連続トップがついに止まった。 その座を奪ったのは NTT ドコモの夏モデルのフラグシップ機「Xperia XZ Premium SO-04J」だ。 HDR 対応 4K ディスプレイ、Motion Eye カメラシステムなど、ハイスペックな機能を多数盛り込んだ意欲作だ。 ほかの「Xperia」機と異なり、XZ Premium はドコモだけが販売する。

Xperia XZ Premium (4K HDR ディスプレイを搭載したソニーモバイル製「Xperia XZ Premium SO-04J」)
Galaxy Feel (日本向けにカスタマイズを施した、サムスン電子製「Galaxy Feel SC-04J」)

ドコモからはもう 1 機種が、総合ランキングに初登場した。 それが 9 位の「Galaxy Feel SC-04J」だ。 サムスンがドコモ向けに開発したオリジナルモデルで、新プラン「docomo with」の対象機種でもある。 一方、前回トップ 10 に登場したドコモの「Galaxy S8 SC-02J (8 位)」と「Galaxy S8+ SC-03J (5 位)」は、2 週目でいきなり総合トップ 10 圏外に後退してしまった。

10 位の Y! mobile 「S2」は 3 月 10 日の発売ながら、初のランクインとなっている。 (佐々木千之、ITMedia = 6-24-17)

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ソニーの 4K スマホ Xperia XZ Premium、ドコモが 6 月 16 日に発売決定

ディスプレイの HDR 対応も注目ポイントです

NTT ドコモは、ソニーモバイル製のフラグシップスマートフォン「Xperia XZ Premium」を 6 月 16 日に発売します。 ドコモオンラインストアにおける価格は現時点では未定です。 主な仕様は、Snapdragon835 (2.45GHz x 4 1.9GHz x 4)、4GB RAM、64GB のストレージ容量、最大 256GB の microSDXC 外部ストレージ、Android 7.1 Nougat など。 画面は 5.5 インチで、解像度は Xperia Z5 Premium 以来となる 4K (3,840 x 2,160)ドット。 明暗のはっきりした映像表現を可能にする HDR 再生の対応も注目ポイントです。

カメラも強化されました。 ソニーが「Motion Eye カメラ」と呼ぶ新カメラは、1,920 万画素の Exmor RS センサーを搭載。 2,300 万画素の Xperia XZ に比べて画素数を抑えていますが、これは 1 画素あたりの受光面積を拡大したため。 受光面積の拡大は、暗がりでの写真ノイズの低減に威力を発揮するといいます。 シャッターチャンスを逃しにくい「先読み撮影」にも対応。 シャッターを切った瞬間の前後の 4 フレーム分の画像を自動バッファリングすることで、シャッターを切った前後を含め、4 枚のベストショットを自動抽出してくれます。

さらに、スマートフォンとしては世界初をうたう秒間 960 フレームのスーパースローモーション撮影にも対応。 日常のちょっとした瞬間の超スロー映像を撮影できることを売りにします。 その他、防水防塵に対応。 日本向けには、ワンセグ・フルセグに加え、FeliCa (おサイフケータイ)にも対応します。

Premium 4G の受信最大速度は 788Mbps、送信最大速度は 50Mbps。 バッテリー容量は 3,230mAh。 なおリチウムイオンバッテリーは長期間の使用で劣化していく(バッテリーの持ちが悪くなる)課題がありますが、充電を制御する Qunovo 社の技術を採用したことで、長期間の利用でも劣化しにくいといいます。 本体サイズは 156 x 77 x 7.9mm、重さは 191g。 カラーバリエーションは Deepsea Black、Luminous Chrome の 2 色展開です。 (小口貴宏、engadget = 6-12-17)